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そめのクリニックコラムSOMENO CLUNIC COLUMN

「ノロウイルス感染症」と「ロタウイルス感染症」

  • 健康・病気

2026.02.24

冬は外出時の服装や寒さ対策も大変ですが、併せてさまざまなウイルス性の病気が流行しやすい時季でもあります。
すぐに思いつくものだけでも、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、肺炎、感染性胃腸炎、かぜなど、さまざまです。

この季節になると、吐き気や嘔吐、下痢や腹痛、発熱や頭痛、からだのだるさや寒気を訴えて、内科を受診される方が増えますが、なかでも多いのが、インフルエンザとウイルス性胃腸炎です。
みなさんもよくご存じであると思いますが、インフルエンザは呼吸器(鼻・のど・気道など)、ウイルス性胃腸炎は消化器官(胃・腸)のウイルス感染症ですので、違いがわかりやすいですが、感染性胃腸炎の種類と違いについてはわかりにくいところもあるのではないでしょうか。

感染性胃腸炎の主な原因は、ウイルス、細菌、寄生虫によるものがあり、いずれも共通しているのは病原体が口から体内に侵入することで症状が現れることですが、特に梅雨のじめじめした時季や夏に流行するのは細菌が原因の胃腸炎(食中毒)、冬の時期に流行するのはウイルスが原因の胃腸炎です。
生魚に寄生するアニサキスなど、寄生虫が原因の胃腸炎はこの二つと比較すると少な目です。

冬になると、「ノロウイルス感染症が大流行」といった記事やニュースを目や耳にされることも多いと思いますが、「ノロウイルス感染症」と「ロタウイルス感染症」は一見症状が似ていて一般的には同じものであると誤解されやすい病気です。

「ノロウイルス感染症」と「ロタウイルス感染症」の主な違いについては、以下のとおりです。

■主な患者
『ノロウイルス』
全年齢

『ロタウイルス』
主に乳幼児(生後6か月~2歳ごろ)

■主な症状
『ノロウイルス』
・突然の激しい吐き気、嘔吐 ※特に目立つ特徴
・水様性の下痢
・腹痛
・微熱~38℃前後の熱

『ロタウイルス』
・黄白色の下痢(白色便)
・激しい下痢が数日続く
・嘔吐
・38℃~39℃の高熱
・脱水症状 ※特に目立つ特徴

■主な感染経路
『ノロウイルス』
・ウイルスに汚染された食品(牡蠣など)
・手指、ドアノブ、トイレ
・吐しゃ物、便の飛沫
※アルコール消毒が効きにくい

『ロタウイルス』
・便口(糞口感染)
・おもちゃ・タオルの共用
※乳幼児施設で広がりやすい

■主な治療法
ノロウイルス、ロタウイルスともに特効薬はなく、基本的には水分・電解質の補給、吐き気止め・整腸薬の服用で様子をみる
※下痢止めは使わない
※ロタウイルスは、特に脱水対策が重要

■主な予防法
『ノロウイルス』
・石けん+流水での手洗い
・次亜塩素酸(漂白剤)で消毒
・嘔吐物の処理は手袋・マスクを必ず着用する

『ロタウイルス』
・ワクチンの定期接種
・手洗い
・おもちゃの消毒


頭痛、せき、発熱、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐など、からだの不調を感じられたら、病気や症状についてご自身で判断なさらず、少しでもはやく快復されるためにも、まずはお近くのかかりつけの医師にご相談いただき、正しい対処を行なうようにしましょう。