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そめのクリニックコラムSOMENO CLUNIC COLUMN

『5月病』と内科の関係

  • 健康・病気

2026.04.22

いわゆる『5月病』は、正式な医学用語ではありませんが、日本では進学や入社など、自身の置かれる環境が変わる新年度、つまり4月から1か月ほどが経った5月頃に起こりやすい心身の不調を指す言葉です。
精神的な問題と思われがちですが、実は内科とも深い関わりがあります。

5月病は、心だけでなく体にもさまざまな症状が現れます。

・全身のだるさ(倦怠感)
・食欲不振や胃もたれ
・腹痛や下痢、便秘
・頭痛やめまい
・不眠、朝起きられない ・・・など

これらは、一見すると内科的な病気(胃腸炎、自律神経失調など)と区別がつきにくいのが特徴です。

主な原因は、新しい職場・学校での人間関係や生活リズムの変化(通勤・通学・睡眠)など、ストレスと環境の変化によるものが多く、心や体の緊張状態が続いた反動で起こると考えられます。

それによって、体のバランスを整える自律神経(交感神経・副交感神経) が乱れた結果、

・胃腸の働きが低下(→腹痛・食欲不振)
・血流の変化(→頭痛、めまい)
・ホルモンバランスの乱れ(→疲労感)

といった、内科的症状として表面化します。

5月病は、軽い不調で済む場合もありますが、放置すると

・慢性的な胃腸障害
・不眠症
・うつ状態(いわゆる適応障害や軽度うつ) ・・・など

へと、進行することがあり、最初は「体の不調」として現れるため、見逃されやすいので注意が必要です。

5月病が疑われる症状で内科を受診された場合、内科では主に

・身体疾患(感染症、胃炎など)がないか確認
・整腸剤や胃薬の処方、睡眠導入の調整
・生活指導(睡眠、食事、運動) ・・・など

を行ないますが、必要に応じて、心療内科や精神科への紹介となることもあります。

また、次のような場合は、遠慮なく内科を受診してください。

・食事がとれず体重が減る
・強い腹痛や下痢、発熱がある
・日常生活(仕事、学校)に支障が出ている

5月病は「心の問題」だけでなく、自律神経の乱れによる『内科的な体の病気』としての側面もあります。

そのため、最初は内科でOK、必要に応じて専門科へ、という流れで考えていただくと安心です。