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そめのクリニックコラムSOMENO CLUNIC COLUMN

血圧が高いと何がいけないの?

2026.05.23

健康診断で高血圧を指摘されたけど、病院に行くのがめんどくさいし、特に症状もないから大丈夫だろうという理由でそのままにされている方も多いのではないでしょうか。
では、高血圧の何がいけないのでしょうか。

血圧は常に一定ではなく、一日の内に変動するほか、季節の変遷など寒暖差によっても変動が起こります。
一般的に、気温の上昇にともなって血圧は下がり、気温の低下にともなって血圧は上昇します。
また、加齢やストレス、運動、測定する条件によっても変動します。

日本高血圧学会の高血圧診断基準では、診察室での収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合を高血圧と診断します。
また、自宅で測る家庭血圧の場合は、収縮期血圧(最大血圧)が135mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が85mmHg以上の場合が高血圧とされています。
※1回の計測だけで数値が高くても、すぐに高血圧とは診断されません

 

■どうして高血圧は注意が必要なのか?
高血圧症は、「サイレントキラー」とも呼ばれ、ほとんどの場合は自覚症状がないまま進行します。
しかし、自覚症状が現れたときには、すでに深刻な病気を引き起こしているということもあります。
主なものとして、「脳卒中」「心筋梗塞」「腎不全」などのリスクを高めるため、早めの管理が大切です。

 

■血圧が高いとどうなる?
血圧が高い状態が続くと、血管壁に常に強い圧力がかかって常に張りつめた状態になるため、全身の血管や臓器が少しずつ傷みます。そして、血管が硬く、もろくなり、動脈硬化が進みます。
その結果、脳の血管が詰まったり破れる「脳卒中」、心臓の血管が詰まる「心筋梗塞」、心臓への血流不足をまねく「狭心症」などを引き起こす恐れがあります。

 

■心臓や腎臓への影響
高血圧の状態では高い圧力で血液を送り出すため、心臓の筋肉が厚くなりやすく、心臓が疲弊するため、心不全を引き起こしやすくなり、 息切れやむくみ、疲れやすさの原因にもなります。
腎臓への影響としては、腎臓にあるたくさんの細い血管が傷み、徐々に壊れていき、からだの老廃物をうまく濾すことができなくなり、慢性腎臓病や腎不全を引き起こす原因になります。

 

■高血圧を改善するには?
高血圧の症状として、かなり高い時には、頭痛やめまい、肩こり、動悸、息切れなどが出ることもありますが、無症状の人も多いです。
血圧を下げるために、病院で薬を処方されることがありますが、日常生活で改善できることもあります。
特に効果が大きいのは、食事の塩分を減らす、体重を管理する、運動、禁煙、飲酒を控える、睡眠の改善などがあります。

・塩分を減らす
日本人は一日の塩分の摂取量が多い傾向があり、血圧の上昇に直結します。
1日6g未満を摂取の目安にしてください。
減塩のコツとしては、ラーメンの汁を飲み干さない、漬物・加工食品を減らす、醤油は「かける」より「つける」、減塩しょうゆを使うなどが挙げられます。

・体重を減らす
体重が減ると血圧も下がりやすくなります。
特に、お腹周りの脂肪や内臓脂肪が関係しています。

・有酸素運動
ウォーキングや軽いジョギング、自転車や水泳など、短時間で激しい運動をするのではなく、呼吸をしながらゆっくり長時間できる運動が好ましいです。

・お酒の量を減らす
飲酒量が多いと血圧が上がります。
ビールなら1日500mL程度までとし、休肝日を作ることを心がけてください。

・禁煙
喫煙は血管を傷め、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞のリスクをさらに上げてしまいます。

・睡眠、ストレス対策
睡眠不足や慢性的ストレスでも血圧は上がります。
しっかり睡眠時間を確保し、夜更かしを減らし、深酒を避けることも重要です。

 

■家庭血圧が大事
血圧は、測る環境や時間によって数値が変化するため、同じ条件下で測定することができる自宅での測定と記録が重要になります。
測るタイミングは、朝起床後と夜寝る前の2回が理想です。

 

血圧は、生活習慣や季節の変遷による影響も受けやすく、降圧薬による高血圧治療を受けている方では、薬剤の調整(薬剤の増減)が必要になる場合があります。
例えば、血圧が下がりやすい夏場に、冬と同じ降圧薬を服用することで、血圧が必要以上に下がって過降圧になってしまったり、反対に、血圧が上昇している冬場に高血圧を抑えきれず、心血管疾患の危険性が増加してしまったりすることを防ぐためです。

高血圧治療のために降圧薬を服用されている方は、気になることがあれば、主治医にご相談ください。